溺れる。

カナメストーンの「カナメちゃん村」の最新回で準々決勝のあれこれを話していて、それを聞いてボロボロ泣いて、完全に吹っ切れたので私もようやく準々決勝のことについて話す気持ちになった。

準々決勝の前日に、なんとなくふっと「溺れる」という言葉が出てきた。それについて自分でもはっきりと明確にはわからなかったんだけどカナメちゃん村の中で、心が弱いのにただ面白さだけでここまで上がってきた奴はあそこで死ぬという話があって、ああそれだわ、たぶんそういうことを言いたかったんだってここで初めて腑に落ちた。心が弱いと思っていたわけではないけれど、初めての場所で初めての状況だし何があるか分からないから万が一ということもあるし、もし溺れそうになった時お母さんが追い返してくれるかわからない、そしたら私が何とかしなければ、とにかく死なないで欲しかった。場合によってはお客さんも含めて全員があそこで死ぬ可能性もあった、東京湾で変わり果てた姿になって。でも私の感触としては、とりあえず誰も死なずに無事に海から生還できたという気はしているんだけど。みんな強かった。

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客席については、当初は一つおきに座るんではなかったんだけど、やはり吉本の劇場ではないからということで一つおきに変更されたんだよね。

 

準々決勝の結果については今はもう冷静に受け止めているけど結果発表の直後はかなり精神的に荒れてしまった。でも、傷の舐め合いと言ってしまえばそれまでなんだけど、なんであの人たちが落ちてんのに、なんで、あの人たちが受かってんの?!なんで?なんで???????って思っている人たちは自分以外にも少なからずいるんだ、ということがわかっただけでもだいぶ救われた気持ちにはなった。

モグライダーについてはこれまでずっと、私はあんまり好みじゃないしなあなんて冷ややかに受け止めていたんだけど最近カナメストーンのおかげでめちゃくちゃ好感度が上がりまくっている。ともしげさんがすぐ泣いちゃうのは可愛いし(今回準々出られることになった!って時ももちろん泣いた)彼らのバーガンディレッドに対する熱い気持ちも知った。今年M-1でやってたネタもすごく面白いし。カナメストーンとモグライダーがギリギリまで準々出られるかどうかわからなかったという事情を知って、そんなに大変な状況でギリギリなんとか出られることになった、それならやっぱり2組とも上がってほしかったなあという悔しさもある。

 

 翌日には、配信でも観れるから会場まで行くかどうかかなり迷ったけど現地で見ることにして久々の渋谷LOFT9に行った。会場で見ることにしてよかったと思う。肥満さんの笑い声はとても良い、聞いてるだけで幸せな気持ちになる。ラジオでも毎回感じることだけど。

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木曜日は仕事休みにした。三週間近くのあいだずっと、仕事が忙しくても無理やり午後だけとか休みをとってM-1予選を見に行き、それ以外の日にしわ寄せ残業をし、仕事が早く終われた日にはライブ見に行くという状況だった。しかしそういう日々もひとまず終わったし体力も限界だったので。完全に一歩も家から出ない、何もしないし何も考えない、完全なる休養の日にした。珍しく全然夢も見ずに眠りに眠りまくった。起きたらまず久々の闇風呂に入り、溜まりに溜まった洗濯物をやっつける。連日ライブとかで帰りが遅くて家にいる時間がほとんど無いとあっという間に洗濯が溜まる。当然の話ではあるんだけど自分以外に誰もやってくれる人がいないから。だからどっかで無理やりにでも時間を作らないと着るものがなくなってしまう。

 金曜の夜は下北沢でライブを観る。なんか最近新宿にあんまり行かずに渋谷か下北ばっかりだなと思ったんだけど、自分のカレンダー見たら確かにその通りだった。今月は新宿が2回だけだなんて異例のことだ。ライブ見に行くようになってからこんな状況は初めてだと思う。

スタバに行ったらダイヤモンドのネタを思い出して、ふふっとなってしまった。良いネタというのは目の前でそれを見ていなくても折に触れて思い出して、思い出し笑いができるネタのことだと思う。例えばものすごくお腹いっぱいの時は「体に一ミリも隙間がない…!!!」って心の中でつぶやいたりとか。

そんなわけで、しゃがんだ野澤さんを思い出しながらショートサイズのラテを頼んだ。

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準々決勝終わって会場から浜松町まで歩いた帰り道、ライトアップされた東京タワーがよく見えたんだけど、私には東京タワーに対する感慨とか特別な思い入れって何もないな、「東京に出てきたら”何か”になれる!!」」という気持ち、私には一生分からないまま死んでいくんだな、ということをぼんやりと考えた。私は、自分が変な名字だからって自分が有名になろうと思ったことは一度もなくて、私がやろうとしたことは結婚して普通の名字に変えるということだけだった。

インデペンデンスデイ内藤さんが、バイト先の同僚のバングラデシュ人に、東京にはこんなにいっぱいお金稼げる仕事があるのに、なんでわざわざ売れない芸人を続けているんですか?って疑問をぶつけられて、明確な回答ができなかったという話を思い出した。

 

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